CONTENTS on line vol.77 2007 ★SPRING  

先駆者たちの大地

企業が起こす化学変化

旭化成株式会社[3407] 写真館 企業の沿革 旭化成の歴史

新たな旭化成へ

旭化成は、その後も食品、医薬・医療機器、エレクトロニクス事業へと大胆に進出し、1980年代には日本で最も多角化に成功した企業として、その地位を不動のものとした。しかし1990年代に入り、バブル経済が崩壊しグローバル競争が激化すると、思い切った事業の選択と集中を強いられることになった。その選択と集中を経て、強い事業をより強化することで、現在の旭化成は、石油化学、エレクトロニクス、医薬・医療、住宅など、選び抜かれた事業からなる多角化企業として生まれ変わった。また、より多角化にふさわしい経営の形を求め、2003年には各事業の運営を7つの子会社に継承して分社・持株会社制へと移行した。有機的に次々と新事業を興し、また成長分野に果敢に挑戦することで事業を多角化し発展しつづけてきた旭化成。これはそのひとつの集大成の形であり、新たな発展へ向けたスタートの形である。

創業者の野口遵は、1933年7月、旭ベンベルグ絹糸の設立に際し、「人類文化の向上がわが社の使命」と述べた。ここまで発展を続けてきた要因は、その大義の実現に向け、将来を見据えて大胆に飛躍する経営者の熱気であり、また三種の新規プロジェクトに見られる社員の熱気である。新しい中期経営計画「Growth Action- 2010」で「新たな成長への挑戦」を標榜する旭化成が、新しい経営形態のもと、日本企業の新たな発展のモデルを示してくれることを期待したい。