CONTENTS on line vol.91 2010 ★ AUTUMN  

特別企画
連結経常利益5,000億円を目指す世界有数の総合エネルギー・資源・素材企業グループへ
代表取締役社長
高萩 光紀
[5020]JXホールディングス株式会社

新日本石油(株)と新日鉱ホールディングス(株)が経営統合し、2010年4月に発足したJXホールディングス(株)。同年7月には持株会社傘下である石油精製販売のJX日鉱日石エネルギー(株)、石油開発のJX日鉱日石開発(株)、金属のJX日鉱日石金属(株)の中核事業3社が発足した。JXグループ発足後6カ月を経た時点の状況と今後のビジョンを、高萩光紀代表取締役社長に聞いた。

国内石油精製販売を劇的に変革
収益力を向上し、海外で成長の足場を築く

――統合新会社が発足して半年。まず出足について感想をお聞かせください。

想像以上に順調に新会社をスタートさせることができました。旧新日石、旧新日鉱の両グループ共に1世紀以上の歴史を持つだけに、社風の違いによる文化軋轢のようなものが、もっとあるのではないかと恐れていましたが、非常にスムーズに融和が進んでいます。

――統合の大きな狙いである石油精製販売事業の構造改革への危機感が共有できている、ということですか。

もちろん、それもあります。国内の石油需要は減少傾向にあるとはいえ、生産効率の向上により収益力を高める余地はまだあります。JX日鉱日石エネルギーは2014年3月までに精製能力を日量60万バレル削減し、2009年度に78%まで落ち込んでいた稼働率を95%程度(定期修理による停止の影響を除いた実績ベース)にまで向上させます。こうした劇的な事業変革に業界他社に先駆けて取り組むことで、競争優位を確実なものにできます。

事業変革の目的はそれだけではありません。新たな成長性を確保することも重要です。世界では新興国を中心に石油需要が拡大するのは間違いなく、そこに新たな成長の足場を築くことは可能です。潤滑油や高機能化学品は技術力、品質力を武器に世界で伸ばし、需要の拡大が著しいパラキシレンは、スケールメリットを活かして展開する計画です。

これらの成長戦略も含めて2009年度には在庫評価の影響を除いて1,358億円の実質経常赤字であったものを、2012年度には約3,000億円改善させて1,630億円の経常黒字にする計画です。

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