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CONTENTS on line vol.79 2007 ★ AUTUMN  

[第2特集] 新社長に聞く!

すべての産業分野の軸受を手がける
世界唯一の軸受スペシャリスト

大同メタル工業株式会社[7245]    代表取締役社長 坂本 雅昭

2007年度連結決算では、過去最高の売上となる671億円、経常利益28億円を計画する大同メタル工業。第1四半期を終え、計画達成に向け邁進する同社の坂本社長に、足元の状況から今後の成長戦略のコアとなる海外展開まで伺った。

代表取締役社長 坂本  雅昭
Top Profile
大同メタル工業株式会社
代表取締役社長
坂本 雅昭
1966年名古屋大学工学部卒、同年入社。技術研究所副所長、取締役バイメタル事業部長、製造部長、専務取締役兼第1カンパニープレジデント兼経営企画室長を経て、2007年6月に代表取締役社長就任。工学博士。

足元の状況および現在の業界環境についてお話しください。

当社はすべての産業分野の軸受を手がけていますが、関連業界は大きく分けて、(1)自動車、(2)船舶、(3)建機、(4)一般機械の4つです。

特に自動車エンジン向けでは、国内シェア64%とトップシェアであり、世界シェアも25〜30%(2006年度)と高いシェアを誇ります。自動車業界は、国内販売は横ばいですが、日本自動車メーカーの輸出、海外での現地生産が増加しています。
船舶業界ではタンカーやコンテナ船など大型船に使用される低速ディーゼルエンジンの需要が増えています。このため当社は、能力増強を図り、現在70%弱の世界シェアをさらに高める計画です。また、中小型船や大型船の補機エンジンなどに使用される中高速ディーゼルエンジンでは、当社シェアは世界の25%弱であり、この大きな市場での拡販を進めます。
建機については、国内で圧倒的なシェアを占めるとともに、米国キャタピラ社のメインサプライヤーであることに加え、中国・ヨーロッパ地域での需要拡大により、相当な成長が期待できます。
そして、一般産業の発電機、減速機、モーター、ポンプなどさまざまな産業機械に使用される特殊な軸受も手がけています。日本の重電メーカーなどがアジア地域等で多くのプロジェクトを進めており、活況です。このように、すべての業界環境は全体的に極めて好調に推移している状況です。

2006年度の業績にマイナス影響した要因への対策について、進捗状況の解説をお願いします。

2006年度の連結業績に影響した要因は、非鉄の高騰および米国子会社のDMB(大同メタルベルフォルテンLLC.)の利益マイナスがあげられます。
ここ2〜3年は原材料価格の上昇幅が大きく、2006年度は前年度比約10億円のコスト増になりました。これは市況による影響であり、製品価格の是正に取り組んだ結果、70%強をカバーすることが出来ました。
また、DMBの利益マイナスについては、原油高の影響で米国ビッグ3の自動車販売が20%強落ち込んだ影響による売上高の減少と、米DANA社が2006年3月に連邦倒産法第11章(再生型倒産手続)の適用を受け、同社向け市販品および軸受の材料であるバイメタルの売上高が大幅に減少したことなどが要因です。

これらの結果、21億円強の経常赤字を計上することとなりました。目下、(1)売り上げ拡大策、(2)コスト削減、(3)生産性の向上の3本柱にて、日本側とアメリカ側両方からDMBの再建に取り組んでいます。
すでに、生産性向上のため当社の最新鋭ラインを導入・増強しています。生産効率の向上のみならず、省エネ化、品質向上にもつながり、日系自動車メーカーの高品質要求への対応や少人数化、人員減少によるコスト削減の実現を可能としました。

また売上および生産拡大策としては、日系自動車メーカー向け製品の現地生産化を進めるとともに、ビッグ3向けの新機種受注や日系メーカーの生産拡大に伴う受注確保に加え、軸受の素材であるバイメタルの大同グループへの供給によりDMBの売上拡大と当社の設備投資の抑制の両面での効果を期待しています。これにより、2009年度の黒字化を目指しています。

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