3本柱を一流の事業に育て
エクセレントカンパニーを目指す
三井金属鉱業株式会社[5706] 代表取締役社長 竹林 義彦
収益の改善についてどういう方策を考えておられますか。
激しい環境変化によって、お客さまからの価格要求および品質要求が同時に高まりを見せているところが、収益圧迫の最も大きな要因となっています。なかでも課題となっているのが、中間素材分野の液晶関連部材と、組立加工分野の自動車用ドアロック事業です。
液晶関連部材での価格競争の進展は、かねてより予想していたため、すでにコスト削減への取り組みを強化しました。それと同時に、新たな生産拠点である大牟田工場の建設も完了しており、2007年度下期には生産ラインが本格稼働します。技術開発も他社より一歩先んじているため、稼働率アップとの両輪で、かなりの競争力を確保できると予想しています。また、大牟田工場での実績やノウハウを、従来より同製品を生産している下関工場へと横展開することで、さらなるコストダウンや稼働率アップも狙っています。
自動車用ドアロックでは、中国・タイの拠点への生産集約と部品の現地調達を進めることにより、コスト競争力の一層の向上に努めています。
急速にグローバル化を図ってきたこの分野では、生産拠点の海外移転と新製品立上げが同時進行した影響もあって、生産管理体制の確立が追いつかず、コストダウンの進捗にブレーキをかけていました。しかし、生産管理体制の再構築には着々と手を打っており、その成果が2007年下期から徐々に出て来ます。これにより、将来的には少なくとも5%の営業利益率を達成することが出来ると考えています。
エクセレントカンパニー実現には、どのような施策を考えていますか。
当社は、「金属・環境」「電子材料」「部品」という3本柱によって支えられています。まず何よりもこの3本柱それぞれを、太く強くしていくことが重要です。つまり、モノづくりのレベルを上げ、すべての事業を一流にしていきたいと考えています。
そのためには、変化を恐れず、果敢に変革へと挑んでいく必要があります。当社では2007年9月に、次期中期経営計画策定に向けて、若手・中堅社員を軸とした、プロジェクトチームを立ち上げました。
また、2005年度からスタートしている「CTOプロジェクト」では、事業部門を超えたシナジーによる新商品・新事業の創出、将来を見据えた新規事業の育成を柱に、現在は10のテーマに取り組んでいます。ちなみに、すでに彼らの手によって2006年度には、ディーゼル車の排ガス浄化装置向けの「尿素識別センサー」が商品化され、大型トラックメーカーに採用されています。世界的な排ガス規制強化が拡がるなかで、今後ますますの需要拡大が期待されます。
こうしたプロジェクトを通じて、若手社員の成長を促進し、ものづくりの基盤となる「技術力」と「現場力」を一層高めていきます。なぜなら、次代を担う人材づくりに一段と力を入れることこそが、「エクセレントカンパニー」へ至る最短の道であると信じているからです。
個人株主の方へメッセージをお願いします。
当社は、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、業績に応じた適正な利益配分を安定的に行うことを配当の基本方針としています。2007年度も、収益確保を第一として株主の皆さまのご期待にお応えすべく、信条である「高い志」を持って、一層の努力を続けていきますので、今後ともさらなるご理解ご支援をお願いします。
(IRマガジンvol.79 2007年秋号)




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