
2005年10月、世界屈指の総合金融グループとして誕生した
三菱UFJフィナンシャル・グループが動き出した。
企業価値の向上に向け、個人株主の基盤拡大を狙った
様々な施策を矢継ぎ早に打ち出しているのだ。
4000万の個人口座、120兆円もの預金を有する巨大金融グループの
こうした変化は、われわれに何をもたらすのだろうか。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は、2005年10月に三菱東京フィナンシャル・グループとUFJホールディングスが合併して誕生した。
日本の人口のおよそ3分の1に当たる4000万の個人口座、世界トップ水準となる120兆円もの預金残高。巨大金融グループの誕生は大いにメディアをにぎわせた。単に、規模の大きさだけでなく、銀行、信託銀行、証券、リース、カードなど幅広い金融サービスを総合的かつ高いレベルで提供できるという点でも注目を集めた。こうして誕生したMUFGは、旧両グループの強みを融合し、1.強固な顧客基盤、2.充実した内外ネットワーク、3.高いグループ総合力、4.健全な財務基盤、5.堅固なガバナンスと信頼の経営という5つの優位性を発揮し、さらなる躍進を目指している。
業績も着実に向上している。2007年3月期は、当期純利益8809億円と前年度比約3000億円の減益となったが、これは前年度に5000億円近い多額の貸倒引当金の戻り益があったため。この要因を除けば、順調に収益は拡大していることが分かる。また、財務の健全性でも、2006年には公的資金を完済、2007年3月末の連結自己資本比率は12.5%程度と欧米の有力銀行並みの水準に近づきつつある。
このMUFGと個人投資家との距離が急速に近づきつつある。
MUFGはその企業価値の向上に向け、個人株主の基盤拡大を狙った様々な施策を矢継ぎ早に打ち出しているのだ。
同社取締役社長の畔柳信雄氏は、「一人でも多くの方に当社のファンとなっていただき、そして当社の株主となっていただきたい」と語る。MUFGは、顧客や株主、従業員、地域社会といった自社を取り巻く様々なステークホルダーとの共存共栄を経営方針としている。グループのカード会社を含めると延べ6000万人を超える個人顧客に株主にもなってもらうことで、顧客サービスの向上と株主還元の方向を一致させていきたいというのがこうした考えの背景にある。
顧客として、株主として、同社の成長に期待して、共に歩む……。その具体的な取り組みを紹介する。




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