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 「トップの素顔」「先駆者たちの大地」「基礎知識」など役立つコラムを掲載
IRマガジン
IR MAGAZINE トップの素顔 先駆者の大地
企業プレゼンテーション 2005年秋号 Vol.71
 

5486 日立金属株式会社 



ポイント 1  

 2004年度は売上高(連結、以下同)および営業利益で過去最高額を更新し、営業利益・経常利益は共に前年同期と比べて倍増しています。
 要因のひとつには、活況を呈する鉄鋼業界の追い風があることも事実です。しかし当社は、今や単なる鉄鋼業ではなく、自動車、携帯電話、デジタル家電から飛行機やリニアモーターまでさまざまな産業に高機能部品を提供するユニークなサプライヤーとなっており、そのたぐい稀なる技術開発力が、ユーザーからの高い評価を獲得しています。つまり、特色ある高度な技術開発力を持つ「開発型企業」として、質にこだわる経営を貫いてきたことが、最大の成長要因といえます。
 2000年のITバブル崩壊など、当社の置かれてきた環境は激変し、一時期は厳しい状況にありました。しかし、コア事業の強化や不採算事業からの撤退、徹底的なコスト構造改革など、「経営基盤の再構築・強化」を遂行することで、黒字体質を定着させました。


ポイント 2  

 現在当社の主要ターゲットは、自動車(売上構成比40%)、エレクトロニクス&エネルギー(同40%)、産業インフラ(同20%)です。それらの市場に対して、「高級金属製品」「電子・情報部品」「高級機能部品」という3分野で9事業を展開しています。
 この2年間で、オンリーワン、ナンバーワンで世界トップになるという「No.1戦略」のもと事業ポートフォリオ改革を実行。また、商品のライフサイクルがますます速まる市場環境に適応し、間断なく継続的に新製品を市場投入する「経営直結型研究開発体制の整備」を実施してきました。こうした戦略のもと、現在は構成する事業で、世界トップシェアを誇るまでになっています。2003年度からの3カ年中期経営計画業績目標は、2004年度に1年前倒しで達成しました。
 しかし、アクションプランの進捗状況は道半ばといえます。そのため、2005年度は、「持続的成長へのステージづくり」の完遂を最大の目標としています。


ヴィジョン 1  

 具体的には、2005年度の業績目標を達成し、盤石な企業体質を整えることで、2006年以降2010年に向けて、持続的成長を可能にしていきたいと考えています。利益を生み出す源泉は、従来進めてきたNo.1戦略をさらに強化すること、そして新製品を数多く創出することにあります。競争の激しい市場でNo.1のポジションを確保するため、日立グループや当社グループ各社と横断的な連携をとり、グループの経営資源を結集した開発を進めています。


ヴィジョン 2  

 2004年度には、自動車用排気ガス後処理関連製品やピストンリング材、鉛フリーはんだボールなど環境負荷低減や省エネルギー化等の環境配慮型新製品を市場に投入し、好評を博しました。今後も特色ある高機能製品の開発・市場投入を継続的に行い、現在24%である新製品の売上高比率を30%以上に引き上げたいと考えています。
 また、地球環境保護への対応では、自動車の軽量化や低燃費化、電子機器からの有害物質排除、廃棄物のリサイクルなど、私たちが担う役割は大きいと考えています。すべての事業分野において、環境配慮型の高品位な製品を提供することは、私たちの重大な使命であり、新たなビジネス創出の扉を開くことにもつながるはずです。


ヴィジョン 3  

 具体的には、環境対応を軸とした「磁性材料」「特殊鋼」「自動車用鋳物部品」の3事業が今後の成長の牽引役です。しかしながら、いずれの成長分野でも、まだ品揃えが多いことも大きな課題です。事業ポートフォリオの組み替えが一段落した2005年度は、個別製品のポートフォリオの組み替えに取り組み、製品の統合やアウトソーシングも推進。製造コストを下げて、利益率を改善します。同時にグローバル戦略も、ますます重要になります。2004年度には、韓国に液晶パネル用ターゲット材の加工拠点を、中国には工具鋼の加工・熱処理機能を有する販売拠点を、欧州には自動車用鋳物部品の製造拠点を新たに設立。これまで以上にグローバルな視点と時間軸でマーケットを捉え、海外売上高の比率を当面40%、中長期的には50%へと引き上げ、世界市場における継続的な成長を目指します。
 こうして事業構造を「成熟」から「成長」へ転換させ、持続的成長が可能な企業体質を構築していきます。今後の展開にも、引き続きご注目ください。


 
Outline
 
 1956年4月、日立製作所より分離独立。同社より戸畑、深川、桑名、若松および安来の5工場を含む鉄鋼部門の事業を譲り受けて営業を開始した。前身は日本最初のマレブル品を製造した戸畑鋳物(株)であり、創業は1910年にさかのぼる。現在は日立金属グループとして、高級金属製品、電子・情報部品、高級機能部品などの事業分野で広範なビジネスを展開している。
  高級金属製品分野では、高級特殊鋼製造技術と鋳造技術を基盤に、斬新な発想をプラスして、新製品の提供を続けている。電子・情報部品分野では、磁性材料およびセラミックスなどの材料分野で培ったノウハウを活かし、ユニークな製品づくりを進めている。高級機能部品分野では、創業当時から培ってきた鋳造技術を礎に、高い機能性を持つ自動車用鋳物部品、設備・建築部材を提供している。1961年東証・大証2部上場、1962年東証・大証1部指定。
■ URL:http://www.hitachi-metals.co.jp/




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