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 「トップの素顔」「先駆者たちの大地」「基礎知識」など役立つコラムを掲載
IRマガジン
IR MAGAZINE トップの素顔 先駆者の大地
企業プレゼンテーション 2004年夏号 Vol.66
 

2815 アリアケジャパン株式会社 


Close-Up

 天調味料は現在、加工食品や外食産業に広く普及し、食品産業に不可欠な調味料となっています。当社は、チキン、ポーク、ビーフを主原料とする畜産系天然調味料のトップメーカーで、多くの加工食品メーカーや外食チェーンに製品を供給しており、2004年3月現在、市場占有率は53%を誇っています。天然調味料は化学調味料と異なり天然素材を原料とするため、味の均一性を保つのが難しいとされています。そのため高品質の製品を安定供給することが重要課題となりますが、当社では創業以来培った味の計数管理ノウハウを最新のコンピュータテクノロジーと融合させて品質の均一化を実現。さらに集中コントロール室で全プロセスを管理し、自動化することで、安定供給を実現しています。当社では従来より売上高の3%を常に研究開発費に充て、これら生産技術の向上に永続的に取り組んでおり、今後も他の追随を許さない圧倒的優位性を維持していきます。
 一方、2004年3月期もBSE(牛海綿状脳症)や鳥インフルエンザなど、「食の安全」の危機が取沙汰されましたが、当社ではかねてよりトレーサビリティの概念の導入、ISO9001の認証取得、USDA(米国農務省)の認証基準の適用、さらに、2005年3月をめどにISO14001の取得を目指してすでに準備を始めるなど、衛生管理体制の徹底に努めています。
 また2003年7月には九州第二工場内で、紙パック製品やセミアセプ包装など、より高付加価値の製品を供給するパックセンター(個食包装品工場)の稼働を開始しました。これにより、デイリーメーカーへのよりフレキシブルな対応が可能になり、売り上げに大きく貢献しています。
 生産拠点については、従来の日米中の世界三極体制に新市場であるヨーロッパマーケットを視野に、欧州に2つの工場を建設します。

14期連続で増収増益  当社の2004年3月期の連結決算は、売上高194億5,800万円(前年比2.2%増)、営業利益57億1,800万円(同5.3%増)、経常利益59億3,000万円(同4.5%増)、当期純利益34億1,900万円(同4.7%増)となり、14期連続での増収増益を達成しました。これは、上半期の好調な受注、パックセンター稼働による売上増、中国現地法人での増販、全社をあげての労務コスト圧縮や減価償却費の低減などが功を奏したものです。

今後の成長戦略(1)  昨今の健康ブームを受け、加工食品業や外食産業などでは、より安全でおいしい天然調味料への需要が高まっています。また、中食や惣菜マーケットも急速に成長しつつあり、天然調味料市場は今後ますますの成長が期待されます。
 このような食のトレンドを追い風に成長を加速させるべく、当社では2004年3月期をスタートとする「長期5カ年経営計画」を策定しました。最終期となる2008年3月期には、連結売上高326億円、同経常利益95億円の実現を目指します。
 同計画で当社は、「不況下でも成長する企業群への重点戦略推進」「高度技術の蓄積による企業財産形成」「グローバル化戦略の推進」「有効な資本政策の検討」という4つの柱を念頭に、以下の施策を実行していきます。
 まず、加工食品向けの売り上げについては2005年3月期に前期比8%という高水準の伸びを予想しています。また、食品メーカーとの共同製品開発や大手コンビニエンスストアからの受注を強化していきます。
 また当社では、ヨーロッパマーケットにおける100%ナチュラルな「ブイヨン・ストック(洋風だし)、ソースベース」など、業務用、家庭用新商品を製造販売していく拠点として、2003年3月にはF.P.Natural Ingredients(S.A.S.)をフランスに、2004年1月にはF.P.N.I. BELGIUM(N.V.)をベルギーに設立しています。ここで製造する商品は、短時間で一流のシェフが炊き出した本物のブイヨンと同等のクオリティが得られ、また、簡便性、コストパフォーマンスにも優れた画期的な製品で、すでに国際特許を申請出願中です。
 一方、中国国内市場では、即席麺を中心に2004年3月期からの5年間で450%という大幅な売上高成長率を予想しています。当面は中国第一工場のラインを増設するほか、2007年初めには新工場を完成します。これにより、中国現地法人の売り上げは、2004年3月期の9億円から、2008年3月期には21億円への拡大を見込んでいます。同時に、日米中の世界三極体制による最適地生産方式に加え、欧州で生産した製品を欧州および諸外国の市場へ販売していく強力なグローバルネットワークを構築していきます。
 長期5カ年経営計画の目標は決して簡単に達成できるものではありませんが、すでに順調に成果を出している施策もあり、今後もこれらを着実に遂行し、安定的な成長を続けていきます。

今後の成長戦略(2)  当社は2003年8月に「アリアケファーム」の稼働を開始しました。これは産学協同で開発したバイオシステムを核として、九州工場の排出残渣を有効活用する完全リサイクルシステムです。当社はこれにより大幅な環境改善とコスト削減を実現します。


Outline
 
 1966年に創業した有明特殊水産販売(株)が前身。78年、安全、清潔かつ均質な製品を作り出すことを可能にする、天然調味料の製造プラントの自動化を自主技術で達成。これを機に大きな飛躍を遂げて以来、常に天然調味料業界のリーディング・カンパニーであり続けてきた。
 85年には米国カリフォルニア州にARIAKE U.S.A., Inc.を、94年には中国青島に青島有明食品有限公司を設立、2003年にはヨーロッパにも現地法人を新設するなど、積極的なグローバル展開を進めている。
 株主重視の経営にも定評があり、2000年3月期より5期連続で株式分割を実施。積極的なIR活動により、2004年3月末日現在、株主数は個人投資家を中心に前年比約57%増となった
 91年10月、ジャスダック上場。95年9月、東証2部上場。2002年3月、東証1部上場。
■ URL:http://www.ariakejapan.com/




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