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 「トップの素顔」「先駆者たちの大地」「基礎知識」など役立つコラムを掲載
IRマガジン
IR MAGAZINE トップの素顔 先駆者の大地
企業プレゼンテーション 2003年夏号 Vol.62
 

2815 アリアケジャパン株式会社 


Close-Up

 外食産業や加工食品に欠かすことのできない天然調味料。当社はポークやチキンを原料にした畜産系天然調味料市場で、50%以上の市場占有率を誇っています。現在、ほぼすべての大手食品メーカーや外食チェーンに製品を供給しており、社名は知らずとも製品は口にしたことがあるという方が多いのではないでしょうか。
 当社製品がこれだけ強い支持を受ける理由のひとつが、当社が独自に開発した生産体制です。天然調味料は化学調味料と異なり、風味や香り、食感などの微妙な違いを安定した品質で供給することが非常に難しいとされてきました。当社では創業以来蓄積してきたノウハウをコンピュータ管理し、すべての工程を自動化しています。この徹底した計数管理により、当社は常に、高品質の製品を安定的にお届けできるのです。
 このように、技術を基盤にした当社は、今後も売上高の3%を研究開発に資金投入して、常に最新の技術を導入し、今後もこの強みに磨きをかけて、圧倒的な優位性を築き上げます。
 一方、近年「食の不信」が高まっていますが、当社では世界で最も厳しい衛生管理基準といわれるUSDA(米国農務省)の管理基準のもと、他に類を見ないほど厳格な安全への配慮を行い、「食の安全」を確保しています。
 また、当社の生産体制は日本・米国・中国の世界三極体制により、需要家への安定供給が可能になっただけでなく、品質・コスト面での最適地生産方式を実現しています。米国や中国は消費市場としても順調に拡大中です。また2003年からは欧州でもサンプル製品の出荷を開始し、2004年秋にはフランス工場が竣工予定です。国内の消費動向は今後も厳しいと予想されますが、当社はグローバル化戦略の推進により、世界市場での発展を目指していきます。

長期経営計画を前倒しで達成  2004年3月期を最終年度とする長期5カ年経営計画を2000年3月期からスタートさせ、計画達成に向けて全社一丸で取り組んできました。2003年3月期はデフレが進行し消費が低迷する厳しい市場環境でしたが、当社は過去最高の売上高・利益を達成。長期5カ年経営計画の目標を1年前倒しで達成しました。
 目標達成の要因として、販売面では加工食品や外食産業向け製品が好調だったことがあげられます。過去3年間で、加工食品向け25%、外食産業向け21%の売上増となりました。成長市場である持ち帰り弁当や惣菜といった中食市場への積極的な開拓や、大型外食産業との共同開発など新しい取り組みの結果だと自負しています。さらに、米国と中国の子会社では加工食品メーカー向けの拡販に努力し、それぞれ7.9%、10.2%の売上増を実現。特に中国では、即席麺市場が拡大し、さらなる成長が期待されます。
 また、コスト面では合理化策の推進や継続的なコストダウンの努力の結果、限界利益率は54.3%に到達。不況下でも利益を稼げる体質をより強靭なものにしました。さらに売上高営業利益率は前期比3.3%の向上となる28.5%を達成。経営の効率性を示すこの指標でも業界水準をはるかに超える高い数値を誇っています。今後もこうした企業体質を強化すべく、新長期5カ年経営計画を策定し、さらなる発展を目指します。

新長期5カ年経営計画に向けて(1)  これらの戦略が功を奏し、13期連続の増収増益を達成した当社ですが、将来を楽観視してはいません。今後5年間もデフレは続き、少子・高齢化の影響も消費に表れてくると予測しています。
 この逆境をチャンスに変えるべく策定したのが2008年3月期を最終年度とした新長期5カ年経営計画です。デフレに打ち克つ体質強化を目指した本計画は、4つの経営戦略から成り立っています。
 まず1つ目は、2003年3月期にも取り組み、「成長する企業群への重点戦略推進」。中食・惣菜産業など今後成長が期待される分野をさらに深耕するとともに、成長企業との共同開発営業を積極展開し、市場拡大を目指していきます。同時に、低コスト・高品質な新規開発製品の提供によるニューマーケットの開拓も戦略のひとつです。すでに、おでん用などの和風調味料、フレーバーオイルやミートエキスなどの新製品が成果をあげています。

新長期5カ年経営計画に向けて(2)  新長期5カ年経営計画の2番目の基本戦略となるのが「高度技術の蓄積による企業財産形成」です。デフレ経済下でもコンスタントに収益を計上できる低コストな製造技術、投資効率を上げる技術の開発へ努力していきます。
 また、今後5年間もこれまで同様に「グローバル化戦略の推進」を重点施策としていきます。日米中の世界三極体制に加えて、今後はヨーロッパでの生産・販売活動を行っていくとともに、ヨーロッパ市場で2007年度に売上高50億円を目標としています。
 こうした経営戦略の実行にかかる資金はすべて自己資金です。この「有効な資本政策の実行」が4番目の柱です。国内の大型設備投資は予定していませんが、新規事業や周辺事業への戦略投資は企業買収なども含め検討していきます。
 新長期5カ年経営計画の数値目標は、2008年3月期に売上高326億円(連結。以下同)・経常利益95億円、成長率では5年で売上高172%・経常利益170%とハードルは低くありません。しかし当社は、安定的に収益をあげる体質づくりに全力を注ぎ、計画の達成にむけ、新たな一歩を踏み出します。


Outline
 
 1966年6月設立。チキン・ポーク・ビーフを主原料とする畜産系天然調味料市場で50%以上のシェアを誇るトップメーカー。2004年3月期を最終年度とする長期5カ年経営計画に基づき経営を進めてきた。2003年3月期には、13期連続で増収増益を達成すると同時に、計画を前倒しで遂行。新たな長期5カ年経営計画をスタートさせている。
 その勢力は国内にとどまらず、米国、中国にも生産拠点および消費市場として地盤を築き、世界三極体制を盤石の構えとしている。2003年からは、欧州進出も本格化。株主還元策の一環として、株式分割も積極的に行い、2001年3月期に1:1.1、2002年3月期に1:1.25、
 2003年3月期に1:1.1と、定期的に株式分割を実施。1株当たり利益が長期的に100円を上回ると判断できる段階で、株式分割を実施している。91年、ジャスダック、95年、東証2部上場。2002年3月、東証1部上場。
■ URL:http://www.ariakejapan.com/




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