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株式会社遠藤製作所トップが語る! わが社の未来

比類なき鍛造技術を軸に市場が求める製品を創出し
新市場を切り拓く金属加工メーカー株式会社遠藤製作所[7841] 小林 健治 代表取締役社長

技術の垂直・水平展開で新たなる市場を創造する

現在、遠藤製作所では、ゴルフ、ステンレス加工、自動車等鍛造部品すべての事業部で垂直・水平展開しながら、事業を拡大することを目指している。

「すでにゴルフクラブは完成品を提供していますが、完成品を製造するには、鍛造のほか、機械加工、溶接、研磨、メッキ、ケミカル加工など、さまざまな技術工程があります。実戦で培ってきたこうした総合的な技術力が、これからの当社の事業拡大の源泉です。すでにゴルフクラブの鍛造技術から事業化した自動車等鍛造部品製造では、現在、農機具への転用が拡大しているほか、当社の高精度なチタンの鍛造技術が認められ、航空機産業の部品製造へ応用する可能性が高まってきています。さらに、セラミック素材とチタンを鍛造して作るインプラント(人工関節)など、医療関連事業にも拡大する見込みです」

プリンター部品に活用されているステンレス製極薄管メタルスリーブでも、さらなる進化を目指している。

「このプリンター部品は従来、樹脂で製造されてきました。金属と樹脂の大きな違いは、まず強度の強さ。それから金属は熱伝導性が高いということが決定的な違いです。このメタルスリーブは、金属メーカーであればどこでも作れるものです。しかし、安価な樹脂に対抗できる価格で製造する必要があります。当社では、特殊な製法を開発しただけでなく、製造装置の設計・製造もすべて自社にて手がけているため、樹脂よりも安い価格で製品を提供できます。これはまさに、鍛造において金型を自前で作るのと同じことで、コスト面で圧倒的な競争力を生み出す要因となっています。現在は、ステンレスパイプにフッ素樹脂をコーティングするなど、表面処理まで施した形で部品を出荷していますが、今後はさらなる垂直展開を志向し、定着ローラーといった完成パーツを手がける体制を整えていきたいと考えています。さらには、薄膜金属パイプの製造技術を活用して、自動車部品の製造に水平展開していくことも視野に入れています」

技術ありきの製造ではなく、市場の要求に合わせて技術を育成し、成熟させた技術を垂直・水平展開して事業拡大を図る遠藤製作所。優れた品質・コスト・納期を総合的に実現した製品が新たな市場を拓く、その「技術力」に今後も期待したい。

鋳造と鍛造の違い

【鋳造と鍛造の違い】
高熱で溶かした金属を型に流し込んで作るのが鋳造。熱した金属の塊を型に合わせて圧力(プレス)をかけて形を作るのが鍛造。繰り返し負荷がかかる自動車の足回りなど、強さとしなやかさが要求される部品は鍛造で製造される。

(IRマガジンvol.85 2009年春号)

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